【テンバガー候補】企業分析:GENDA(9166)
「GENDAってどんな会社なの?」
「GENDAの株って、儲かる成長企業なのかな?」
結論から言うと、GENDAは投資価値がある企業です。
というのもGENDAの成長戦略は再現性が高く、企業成長に期待を持てるからです。
テンバガー発掘には、その株、企業の強み(成長要因)・企業の弱み(リスク)の理解が必要です。
当記事では、アミューズメント施設を運営するエンターテイメント企業のGENDA(9166)の強み・弱みを解説します。
この記事を読むことでGENDAの強み・弱みを知ることができ、GENDAへの投資判断ができるようになります。
ぜひ最後までお読みください!
GENDAはどのような企業なのか?
GENDAはどんな企業かを一言で言うと【新星ゲーゼン立て直しM&A】企業です。
GENDAは2021年に上場したばかりのアミューズメント(ゲームセンター)事業を持つ企業になります。
事業のセグメントは、単一セグメントで、その中にアミューズメント施設運営、オンラインクレーンゲーム、アミューズメントマシンレンタル、セールスプロモーションの4つの事業があります。
ゲームセンターのM&Aを繰り返し、事業規模を拡大してきたのが特徴であり、2020年にセガミグープよりセガ エンターテイメント社を買収したことが大きな転機となり、さらなる事業拡大を目指しています。
GENDAの事業拡大の勢いは2018年創業から今に至るまでの沿革をみてもらうと明らかです。
M&Aで買収した企業はすでに設備(アミューズメント機器)を持っている場合が多いので、初期投資はかからず、自社のリソースやノウハウを提供することで、運営の効率化・利益向上を目指すビジネスモデルをしています。
上記のビジネスモデルを再現性高くできれば今後も銀行等からの資金調達は可能であり、継続的にM&Aを行い企業成長を目指しています。
GENDAの経営方針
GENDAは『世界中の人々の人生をより楽しく』という大志(経営理念)を抱き、2040年世界一のエンタメ企業という野望(目標)に『GIGA』ブランド等のゲームセンターを展開しています。
GENDAの成長戦略の主は、M&Aです。
具体的には【国内既存事業での持続的な成長】【海外での連続的な成長】【M&Aによる連続的な非連続な成長】3つの成長戦略を立てています。
まず1つ目【国内既存事業での持続的な成長】は国内の既存企業の買収、経営統合での業務効率化等のプロセスを得て売上利益向上を目指します。
2つ目の【海外事業での連続成長】は、アメリカにラウンドワンと合同して設立した【Kiddleton】を中心に海外での成長を目指します。
3つ目は【M&Aによる連続的な非連続な成長】は、アミューズメント業界を中心としたエンターテイメント業界でのM&Aを行い、連続的な非連続な成長を目指します。
例として、2023年9月にVR企業であるダイナモアミューズメントのM&Aを行い、ゲームセンターのエンターテイメント事業をさらに盛り上げようと考えています。
これらの成長戦略を達成すべく、エンターテイメント企業経営者・テクノロジー・ファイナンス(M&A)、各分野のプロフェッショナルを集め、創業以来から5年で大きく成長を遂げ、さらなる成長を目指しています。
実際の売上高・EPSの成長は5年で売上高は115倍、EPSは42倍に成長しました。
GENDAの企業の強み
下部の市場シェアを塗り替える
今GENDAはM&Aを繰り返しすることでゲームセンター業界の市場シェア獲得をしており、今後大きく成長する可能性があります。
というのも、ゲームセンター業界は100社以上の企業が存在し、上位10社でも市場全体の半数程度のシェアしかなく業界再編余地があります。
GENDAはプライズゲーム(クレーンゲーム)などの人気商品への投資できず集客に苦労し、経営難に陥っている会社を中心に自社の傘下に入れ事業拡大をしています。
傘下に入った会社はGENDAより適切な投資、経営ノウハウをもらうことで営業の維持、売上利益の向上が行なえます。
このような方法で国内の市場シェア拡大を目指しており、将来的にゲームセンター事業が上位企業に集約化された場合、GENDAが大きく成長する可能性を秘めています。
GENDAは自社の成長について、具体的に6つの成長ドライバーがあると説明し、既存店舗からM&Aした新規店舗へと時間経過とともに次々と売上利益を生み出し、継続的で大きく成長すると説明をしています。
VRゲームとのシナジー
GENDAはVRゲームの新規コンテンツ拡充により、新顧客を獲得し大きく売上を上げる可能性があります。
今までのゲーセンはアーケードゲームやプライズゲーム(クレーンゲーム)で遊ぶのが主流でしたが、これからはVRゲームをゲームセンターで遊べる未来が来ます。
なぜなら2023年9月にGENDAはVRゲームを中心とした体験型コンテンツの総合プロフュースを行う、ダイナモアミューズメントを子会社化しました。
ダイナモアミューズメントの子会社化により自社でVRコンテンツ制作し、自身の既存店舗で提供できるようになりました。
将来的にゲームセンターでVRゲームが気軽に遊べるようになります。
VRゲームがゲームセンターできるようになればで新顧客が増え、売上利益を大きくを上げる可能性があります。
アニメとのシナジー
まずGENDAの売上利益のほとんどアミューズメント施設運営で、その主力がプライズゲーム(クレーンゲーム)になります。
実際GENDAは約250店舗のアミューズメント施設を運営しており、2023年1月期の売上構成比でアミューズメント施設運営事業は93.4%を占めています。
そしてアミューズメント施設に必ずあるのがプライズゲームです。
プライズゲームはアニメとのシナジー効果が非常に強いです。
プライズゲームの景品としてアニメグッズは非常に人気があり、アニメファンにとってクレーンゲームで遊ぶきっかけになります。
アニメの関連グッズをゲームセンターで手に入れるという、ゲームセンターへ行く目的が明確化されゲームセンターへ行くきっかけが増えます。
またアニメは動画配信サービスの普及により国際的に人気が増えています。
グローバル的に考えてもアニメ需要は増えると考えられ、それに伴い国内・海外においてもプライズゲームの需要が増えます。
アニメ需要が続く限りプライズゲームによる売上利益を維持・拡大が期待できます。
GENDAの弱み
積極的なM&Aによるリスク
GENDAは今までに多数のM&Aを実施しており、この後も自社成長のために積極的なM&Aを実行を予定しています。
今はM&Aで順調な企業成長を見せていますが、M&Aによるリスクは念頭に入れておかないといけません。
一般的にM&Aは企業文化の衝突、経営統合するプロセスが難しかったりし、予想外のコストや負債が生じる可能性があります。
今後、GENDAの財務状況が健全な状態を保ちM&Aを実行できているかの把握に加え、M&A活動に関するリスク管理ができているかを見ていかないといけません。
上場したばかりで実績が乏しい
GENDAは2021年に株式上場を果たしました。
GENDAは上場したての新規上場企業であり、そのような企業への投資は一般企業への投資よりリスクが高くなります。
具体的には、経営陣の経営不足があります。GENDAの社長はゴールドマン・サックス出身、その他の経営幹部も世界有数の企業出身であるため、とりわけ不安に思う必要はありません。
まだ企業の実績も少なく、今後の経営が安定して続くか、経過を見てからの投資でもいいかもしれません。
アニメ市場に依存
GENDAの主な事業がアミューズメント施設運営であり、プライズゲームから収益を得ています。
今まだアニメ市場は拡大し需要拡大に伴う売上利益増大に期待を持てますが、アニメ市場への依存度が増すことでアニメ市場の変動やアニメコンテンツの人気に売上利益が影響を受けるかもしれません。
今すぐに心配する必要はありませんが、アニメ、プライズゲームに依存しない手段を作れるかは、将来的に大切なポイントになるかもしれません。
GENDAはテンバガーになり得るのか?
GENDAは投資する価値があるのか?
結論をいうと、ゲームセンター市場拡大やアニメ市場との親和性からGENDAの成長戦略の再現性は高く、今後の企業成長に期待でき投資価値があります。
ただ上場したての新規企業なので実績がほとんどなく、当企業への投資には勇気がいります。
一方、短期だけで見ると確実に企業成長をしており今後の成長に期待を持てます。
テンバガーを狙うためにリスクを取るという判断ができるのなら、成長性があるため当銘柄の保有価値は十分にあると考える。
そういう意味ではテンバガーを狙える、投資価値があるお宝株と思います。